前回のつづきです。
メールを使った詐欺で最近多いパターン、残り2つを紹介します。
弱み(実際にはなくても)につけ込んで金銭を請求
「アダルトサイトを閲覧しているあなたの姿をウェブカメラで撮影した」
「家族や同僚に知られたくなければ、仮想通貨でお金を支払ってください」
という内容のメールが来たことはありませんか。
何らかのマルウェア(悪意のプログラム)により、こちらのPCを遠隔操作して
ウェブカメラやSNSの情報を抜き取った、というシナリオのようです。
実際にこのメールを受診した方から当該メールを転送してもらったことがあります。
ご本人にも身に覚えがなく、メールの日本語もおかしい(機械翻訳?)、そして支払方法が仮想通貨。
間違いなく詐欺です。
人の弱い部分につけ入る巧妙な手口ですが、仮に心当たりがあったとしても、この手のメールは無視してください。
既知の差出人の実名を使う(Emotetウイルス)
3つ目は、昨年から流行しているEmotet(エモテット)ウイルスです。
ウィキペディアによるとEmotetはマルウェア(ウイルスの一種)であるのと同時に、ロシアを拠点としたサイバー犯罪活動も指すようです。
※ウィキペディア:https://ja.wikipedia.org/wiki/Emotet
現在のような情勢の中、ロシアへ経済制裁を実施または賛同した国へのサイバー攻撃が活発化するかもしれません。
添付ファイルを開く際は、差出人が実在する人の名前であっても、不可解な点がないか(ファイルが送られてくる必然性があるか)、メールアドレスが正しいかなどのチェックが必要です。