以前の記事で「読みやすい文章の3つコツ」というテーマを扱いました。
「もっと説明が必要」という声がありましたので、今回補足します。
おさらいですが、その3つとは、
- 一つの文は短く
- 副詞や慣用句はなるべく使わない
- 具体的な情報を入れる
でした。
ひとつの文を短くする理由
まず1項目目について。
ご存知の通り、日本語は述語が一番最後にきます。
主語と述語の間にいろいろな言葉が入る余地があり、ここが長くなればなるほど、わかりづらくなります。
読書に慣れている人なら読解力もあるでしょうが、事業を営むものとしては、そうでない人にも意図を伝えなければなりません。
そこで「一文を短くしよう」ということになります。
一文が短ければ、否応なく主語と述語が近づきます。
実際の例
例えばこんな場合。
”わが社は、クライアント企業の戦略実現に向けたITガバナンスの強化を支援することで、企業経営の戦略的ツールであるITの分野における、プロジェクトの成功、リスクの低減、業務プロセス・情報伝達・意思決定プロセスの改善、ITコスト削減の実現へ向けて、経営者が直面する様々な課題解決を支援します。”
ホームページでも似たような文章を見かけますが、ご覧の通りわかりづらいです。
これを短く、こう区切ってみます。
”わが社では、経営者が直面する様々な課題解決を支援します。
たとえば意思決定プロセスの改善、プロジェクトの成功、リスクの低減、業務プロセス・ ITコスト削減・情報伝達といった課題です。
ITは企業経営の戦略的ツールであり、当社はその専門家です。”
だいぶわかりやすくなりますね。
「一文を短く」には、こんな効果があるわけです。
他の2項目については、また後ほど整理して投稿します。